感染者増加の兆し
総裁選に注目が集まり、新型コロナの話題が報じられることが少なくなった頃、各地では不安を抱かせる傾向がみられた。国内全体の新規感染者数は9月に入っても減少傾向にあったものの、宮城や群馬、千葉では増加傾向に転じ、京都や大阪でも増加の兆しが出始めていた。感染拡大の中心地だった東京でも減少傾向は緩やかになり、やがて下げ止まった。連日のように100人以上の新規感染が確認され、10日には276人に及んだ。この頃、感染者の傾向は、感染再拡大のタイミングで目立った「若者」や「歓楽街」から、全年齢層、全域に変化していた。
それでも社会経済活動をこれ以上犠牲にすることは現実的ではなかった。小池知事は10日の会見で「コロナとの闘いは長丁場。今後も波の繰り返しを想定しなければならない」と述べ、感染者数の増加時には時短営業要請や外出自粛といった強力な施策を実施し、減少時には緩やかな対策にとどめる必要性を強調した。
海外では、テニスの全米オープン女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手のマスク姿が話題を呼んだ。米国での人種差別に抗議するため、警官による発砲などで死亡した被害者の名前入りマスクを着用し、12日の決勝まで7枚のマスクを披露した。(次回(22)は明日1月18日に掲載します)
<データで読む>「痩せたい」ツイート急増
NTTデータが運営したニュースサイト「イマツイ」がツイッターでの話題を分析したところ、政府が緊急事態宣言を発令した4月7日から「痩せたい」関連のツイートが増えた。
5月4日の宣言延長発表からの2週間でピークとなり、正月明けの1日8759ツイートを上回る9192ツイートに。ダイエットに関する話題も昨年と比べ「筋トレ」が5位から3位に上昇したほか、「食事」「ご飯」も増加した。運動不足でいわゆる「コロナ太り」に悩む人が目立つなか、ダイエットへの関心の高さが見てとれた。