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「結婚は年収600万」コロナ禍で20代男女の堅実志向顕著 貯蓄額19万円増 (2/2ページ)

 20代の2割「結婚したくない」

 政府は2025年までに出生率1.8を達成する目標を掲げるが、少子化傾向は歯止めがかからない。

 若者が考える結婚のハードルも高くなっているようだ。20 代の半数以上(57.5%)が結婚しようと思えるのは「年収 600 万円」。前回調査では56.0%が「年収 500 万円」あれば結婚しようと思えるとの回答だったため、コロナ禍前より結婚へのハードルが上昇したことになる。

 また、「年収がどんなに多くても結婚したいと思えない」と回答した人は、前回調査から 7.9 ポイント増の21.8%だった。リタイヤ時にあれば安心できる貯蓄金額の平均は1884 万円。毎月のお小遣いは平均 2万9398 円で、「毎月自由に使えるお金は1万円以下」と回答した人が39.4%だった。

 住宅を購入しようと思える世帯年収額について20 代の半数以上がイメージできるのは、前回調査では年収 700 万円(51.5%)だった。これに対し、今回の調査では年収 900 万円(52.4%)と、こちらもハードルが大幅に上がる結果になった。

 このほか、20代の78.7%が「無理をせず買える範囲で良いものを選びたい」と回答。多くの人が「最安値は必ずチェック」(75.7%)、「口コミは必ずチェック」(72.6%)と回答しており、消費でも、決して「背伸び」はせず「身の丈に合った」ものを選ぶ傾向が浮かび上がる。

 調査は20~29歳の男女1000人を対象に2020年11月に実施した。コロナ禍で20代の貯蓄額が急増する一方で、貯蓄状況に不安を感じている人も少なくない背景について、同社は「新型コロナウイルスという先の見えない社会情勢の不安から、貯蓄志向の若者が増えているのではないか」と推察している。

SankeiBiz編集部
SankeiBiz編集部 SankeiBiz編集部員
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