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MX-30EVモデルから窺える“本気”度 EV普及を目指すマツダの真摯な開発姿勢 (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 内燃機関に強いこだわりを持つマツダのEV

 激しい潮流となってクルマ業界を襲うカーボンニュートラルの流れは、各メーカーに強い姿勢でEV(電気自動車)開発を促している。

 その要請を受けて、世界のほとんどのメーカーが近い将来のEV戦略を発表する。EV専用メーカーで売るテスラは驚くほどの勢いで業績を伸ばし、あるいは内燃機関メーカーであったボルボが2030年にはすべてのモデルをEVにすると発表した。「EVを持たざるは自動車メーカーにあらず」ともいえる。

 日本ですべてのモデルがEVになるのは、現実的ではない。あるとしても遠い将来である。再生エネルギーの積極的な活用など、インフラが整わない限り徹底した全EV化は不可能に近い。しばらくは100%純粋に電気駆動に頼った電気自動車ではなく、電気の力を補助的に利用するハイブリッドなどが主流であろうことは想像に難くないが、それでもメーカーがこぞってEVを発表しているのは確かである。

 内燃機関に強いこだわりを持つマツダも、ついにEVモデルを発表した。スカイアクティブG等で燃料燃焼系エンジンの可能性を追い求め続けているマツダですら、ついにEVを揃えざるを得なかったところが時代を反映しているといえる。

 それでもマツダは、社会の要請に屈したというわけではなく、真摯(しんし)な気持ちで普及を目指しているようにも感じる。EV専用モデルではないが、話題のMX-30からスカイアクティブエンジンを降ろし、電気モーターを搭載。搭載するパワーユニットは「eスカイアクティブ」と名付けられた。

 駆動用バッテリーの総電力量は35.5kWhである。モーターの最高出力は107kWであり、最大トルクは270Nmだ。その数値が表すように、ロングドライブに適した性能ではない。WLTCモードでの航続可能距離は256kmだから、ヒーター等の電力負荷の高い機能が要求される季節であれば、近距離移動がターゲットとなろう。シティコミューターといったら控えめすぎるが、通勤通学が主体のEVだと思えば意外に高性能である。

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