コロナ禍で鉄道などの公共交通機関を使った旅行が難しい中、車中泊のできるキャンピングカーの需要が堅調に推移しているそうで、日本RV協会イベント事業部の神代哲平部長によると「特に300~400万円と比較的価格が手頃な軽キャンは入門者でも購入しやすい」という。
購買層も変化しつつあり、定年退職後のシニア層だけでなく、子育てが一段落し、時間とお金に余裕ができた50代にも人気だという。キャンピングカーの利用者は「夫婦やパートナー」が71.8%と群を抜いて多い。趣味の“相棒”として定年後を見据えた準備をする人も増えているようだ。
「車中泊できる普段使いの車」という強み
軽キャンが注目される理由はそれだけではない。大規模災害時の「避難場所」としても脚光を浴びているのだ。災害時に一般の乗用車で車中泊する場合、長時間同じ姿勢を続けたことなどによる「エコノミークラス症候群」の危険性が指摘されている。寝泊りできる設備を備えたキャンピングカーならベッドスペースでゆったりと足を伸ばすことができる。
キャンピングカーのリフォームなどを手掛ける「カーセンターTAKAI」(岡山県笠岡市)の高井宣雄社長は「車中泊ができる普段づかいの車というハードルの低さが、キャンピングカーとしての自由度を広げている」との見方だ。音響にこだわったり、「女子旅」用に見た目のデザインにこだわったりと、個人の嗜好性を生かしたユニークな改造を手がける。高井社長は「軽キャン人気がキャンピングカーの裾野を広げている」と話した。