新時代のマネー戦略

あなたの「購入嗜好」は何タイプ? 潜在的なお金のリスクをデータで分析 (1/4ページ)

カクワーズ
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 あなたは「買い物」について、どのようなポリシーをお持ちですか? 

  • 「高くても妥協せず買いたい」
  • 「できるだけ安く、お得に買いたい」
  • 「なるべく多くの情報を見て、比較検討して買いたい」

 などなど買い物における価値観は、人によって異なります。当然、何を重視するかで、お金の使い方は変わるため、こうした価値観が家計や貯蓄へ与える影響は決して小さくありません。

 逆に、家計に余裕があるときは「高くてもよいものが欲しい」と思っていても、余裕がなくなれば「とにかく安いもの」に目が向くことも多々。今の家計や貯蓄の状況によっても、価値観は左右されます。

 つまり、買い物時に何を重視するかは、今の家計の状況を表すバロメーターともいえるのです。

 弊社カクワーズではこれをなんとかデータで示したいと、独自調査で全国の20歳から64歳の男女900人にアンケート調査を実施。その結果、「買い物時の価値観」を大きく分けて6つのタイプに分類することができ、それぞれの家計状況の違いも浮き彫りにすることができました。

 あくまで「傾向」ではありますが、現在の家計の課題を考えるひとつのきっかけとなれば幸いです。

買い物における16の価値観で、お金の使い方を分類

 買い方のタイプは調査から抽出した結果、合計6つに分類することができます。

タイプ1 高価格・長使い買い

タイプ2 衝動・今気分買い

タイプ3 安い・お得志向

タイプ4 予算・比較優先

タイプ5 造り・品質優先

タイプ6 安心・安全志向

 各タイプは、「クラスター分析」という手法を使い、抽出しました。クラスター分析とは、同じような回答をした人、つまり、考え方や行動が似ている人同士を1つの集団としてグループ化する分析方法です。抽出された集団を「クラスター」と呼びますが、ここでは分かりやすく「タイプ」とします。

 この調査では、20歳から64歳の男女900人に「お金の使い方に対する価値観」を質問。回答が似ていた人をグループ化したところ、上記の6つに分類できた、というわけです。

 分析に使用したのは、次の16項目です。ぜひ、ご自身でも回答してみてください。そして、1~16のうち、何番目の項目が該当したかを覚えておくようにしてください。

 なお、この調査では買い物の対象について、特に限定していません。あえて限定しないことで、「まず思い浮かべる重視点」を抽出することを目的としています。

<「買い物に対する価値観」チェック16項目>

Q.次のうち、あなたの買い物や出費に対する考え方として、重視したいものはどれですか。「そう思う」気持ちが強いものをお選びください。[いくつでも]

  • 1.高くても、良いもの買って長く使いたい
  • 2.本当に欲しいものは、高くても妥協せず買いたい
  • 3.いいものに出会ったら、予算オーバーしてもよい
  • 4.欲しい気持ちが強ければ、衝動買いしてもよい
  • 5.自分へのご褒美は、たっぷりしたい
  • 6.安いものを、気分に合わせて買い替えたい
  • 7.ものより、経験や思い出になるものに使いたい
  • 8.周りと比べて見劣りしないものを買いたい
  • 9.「いいね」と言われるものを買いたい
  • 10.できるだけ安く、お得に買いたい
  • 11.必要なものを、必要な量だけ買いたい
  • 12.情報をできるだけ集め、よく比較検討してから買いたい
  • 13.何事も予算を決めて、計画的に買いたい
  • 14.製造がしっかりしているものを買いたい
  • 15.国産品など、企業支援につながるものを買いたい
  • 16.安心・安全なものを買いたい

 さっそく次のパートでは、調査結果から、各タイプにどのような特徴があるかを見ていきます。ご自身がどのタイプに該当するかは、各タイプ別解説の最初にご紹介するグラフをチェックしてみて下さい。

 グラフにおいて、プラスに大きく出ている項目は、そのタイプで平均(全体値)より高いポイントをつけた価値観です。より高い数値であるほど、そのタイプにとって重要な価値観を表します。

 反対に、マイナスに大きく出ている項目は、そのタイプではあまり重要でない価値観です。

 簡易的なチェックになりますが、先程の質問で選んだ項目と重なりが多く、プラス、マイナスともに、より大きな数値の項目と合致しているところが、ご自身に近いクラスターと考えてよいでしょう。

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