ヘルスケア

インフルエンザと新型コロナ、同時流行の可能性や接種の間隔は? (2/2ページ)

 タイミングが関係したとの見方もある。関西大の高鳥毛(たかとりげ)敏雄教授(公衆衛生学)によると、インフルの感染は例年10月後半から広がる。一方で昨年の同時期はコロナの感染再拡大が重なった。多くの人がコロナ対応を改めて強化し「インフルが流行するきっかけが奪われた」との見立てだ。

 同時接種は

 ただ今秋は状況が異なる。コロナ対策の緊急事態宣言などが解かれ、10月以降は飲食店などへの制限が和らいでいる。そうした状況を踏まえ、高鳥毛氏は「(インフル感染者は)去年よりは増えるかもしれない」と指摘する。

 コロナワクチンの接種が進む中、インフルワクチンもやはり接種した方がいいのか。また、間隔はどれだけ空ければいいのか。厚労省は原則として、コロナとそれ以外のワクチンは「同時接種できない」との考えだ。接種については海外の事例を参考に、有効性と安全性を考慮して2週間空けるよう呼びかけている。

 清水氏は「重症化リスクがある人は接種した方がよいと考える」。高鳥毛氏も「集団で感染を予防するという観点から、インフルワクチンもできるだけ接種してもらいたい」と述べた。(桑村大、細田裕也)

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