だが、かくいう私も初めての登山はひどいものだった。友人の誘いで夏に山梨県内のある山に登ったが、私の格好は、チノパンに、ナイロンのジャケット。アウトドア用ではなく、動きやすい普段着だ。山の天気は変わりやすい。途中で大雨が降ったが、レインウエアを持っていなかった私は山頂に着いたときにはびしょぬれ。雨は止んでも服は乾かず、体は冷え切り、散々な状態に。その後、ちゃんとした登山道具をそろえたのは言うまでもない。
ある登山道具店の店長は「富士山はご来光をみるために夜歩くからヘッドランプを持っていきます。でも、日帰りの山でもトラブルで明るいうちに帰れないことはありうる。その時のためにヘッドランプは必要」と話す。装備は誰のためでもなく、自分のためだ。
結局、甲府支局時代には富士山に挑戦したことはなかったが、今年こそ、挑戦してみようかと思う。もちろん、ちゃんとした装備で。
(油原聡子/SANKEI EXPRESS)