アベノミクスは今回の参院選での主要な争点だ。パンや食用油が値上げされるなどの副作用が起きている。「第三の矢」である成長戦略も、市場からやや期待外れの評価を受けた。将来的に劇薬になる可能性もあるという。では、副作用を和らげる方策やもっと効果的な成長戦略が、あるのかないのか。野党から聞きたいのはこの点だ。
党首討論で、民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(64)は、安倍首相から「民主党はどうやって経済成長させるのか。デフレのままでいいのか、円高のままでいいのか」と問われたが、反論といえば「高校無償化や子ども手当で急激ではないが、消費を拡大させ持続的に経済を成長させる」と、民主党政権時代の政策を紹介しただけだった。
よっぽど、共産党の「政府が大企業に対し内部留保を1%取り崩して月1万円程度の賃上げするよう要請する」という、“賃上げターゲット論”のほうが新味があった。