【青信号で今週も】
文部科学省は、2008年度より脳科学研究戦略推進プログラム(通称、脳プロ)を開始しています。高齢化、多様化、複雑化が進む日本の社会において、『社会に貢献する脳科学』の実現を目指すことを目的としています。基礎研究や、新しい機器の開発など、いくつかの部門に分かれて研究が進められています。
その中の「生涯健康脳」と呼ばれる部門では、健やかに人間の脳が胎内で形作られ成長し加齢していくことを研究しています。部門の中の「元気な老い班」は、メタボリックシンドロームとアルツハイマー病発症の関係をテーマとしています。高齢社会を迎える日本では重要なことです。
高血圧、糖尿病などのメタボリックシンドロームは、動脈硬化を悪化させ、脳梗塞などを引き起こして脳機能を低下させる面が強調されていました。ところが、最近では、メタボリックシンドロームにおける脳のインスリンの働きが下がること、そのものが重要であると考えられるようになりました。