【青信号で今週も】
猛暑が続いています。先日、秋葉原の中華料理屋さんを訪れました。辛いラーメンや麻婆豆腐をおいしそうに食べているサラリーマンの方々と出会いました。クーラーが効いているにもかかわらず、額には玉の汗がでています。皆さん、元気そうにニコニコ談笑されていて、ホッとする一幕でした。
唐辛子に含まれる辛い成分はカプサイシンと呼ばれるものです。カプサイシンはTRPV(Transient Receptor Potential cation channel subfamily V)と呼ばれるレセプターに結合します。カプサイシンレセプターとも呼ばれています。マウスにカプサイシンを食べさせると、脂肪細胞から血液中に脂肪酸が放出されます。同時に、脈拍数や酸素消費量が上がり、体脂肪が減ります。どうやらカプサイシンは交感神経という自律神経を活発に働かせて脂肪を燃やす作用があるようです。
交感神経は動物が敵から逃げたり、獲物を追いかけるときに活発に働く神経です。運動に適したカラダの反応を引き起こします。それに対し、副交感神経はリラックスしているときに活発に働く神経で、脈拍数を減らしたり、腸の運動を活発にさせたり、眠くさせたりします。