米ドル発行に依存する中国の資金供給=2011年1月~2013年4月(データ:CEIC、FRB)【拡大】
リーマン後の輸出激減など景気減速を抑えるため、北京は大規模な財政出動に踏み切る一方で、人民銀行が国有商業銀行などに巨額の資金を供給し、融資を一挙に3倍も増やした。その金融緩和策を可能にしたのが流入する外為資金であり、外為資金の供給源となってきたのがQEなのである。
人民銀行の外為資産増加額はFRBのマネタリーベース増加額の8割に上る。そう考えると、中国の金融の膨張はQEのおかげである。言い換えると、中国の金融はドルに全面依存している。
他方で、中国人民銀行が買い上げた外為資産は外貨準備となり、約3分の2の2兆ドル以上が米国債で運用されている。世界最大の米国債保有国として、中国政府は米国に対して不遜な態度をとるのは上述した通りだが、裏返すと、中国はドル資金の流入増がないと金融政策で大きく制約を受けるので、「どうかQEを今まで通り続けてほしい」と懇願せざるをえない弱みを持つ。
それでも中国共産党の代表としてのメンツから頭を下げたくないから、居丈高になるのである。