エバンス氏の研究チームが2010年に発表した論文では、過去7年にわたり、米国の大西洋岸とメキシコ湾岸地域でハリケーン警報が24時間発令されたケースを調査。9カ月後に出生率が通常よりも平均2%上昇したという。エバンス氏は「長期間、広範囲に調査しており、説得力がある」と力説。さらに、「(1995年に起きた)オクラホマシティー連邦政府ビル爆破事件のような大惨事の後にも、地域社会の結束や人と人の絆が強まることを示す証拠もある」と説明した。
日本でも阪神淡路大震災や東日本大震災後に結婚率や出生率が上昇したといわれている。
傷痕を癒やす
サンディによる死者は100人を超え、損害額は推計約800億ドル(約7兆7600億円)にも上ったが、ベビーブームはその傷を癒やしてくれる。さらにリーマン・ショックによる不況の影響で米国の2011年の出生率が過去最低水準にまで落ち込んでいただけに、明るいニュースとして全米を駆け巡っている。出産を控えた女性は、CNNの取材に明るくこう答えた。
「おなかの赤ちゃんの名前はまだ決めていないけど、『サンディ』以外になると思うわ」(SANKEI EXPRESS)