ワシントン・ポストの報道を見ると、中国当局に屈してビジネスを続けるか、最初から諦めるかの二つに一つの道しかないことが分かる。中国市場でビジネスを続けたければ「アクセス不可よりまし」(ウィンドウズ・ライブ)と割り切るしかないのが実情だ。
中国語版のウィキペディアは約10年前に登場し、現在は70万以上の記事を掲載するなど中国でも存在感と影響力を高めている。ウェールズ氏は「(中国当局がウィキペディアを閲覧できないようにする)フィルタリングには同意していないが、それを止めるすべがない」と嘆く一方、こう訴えた。
「われわれは、中国当局が(ウィキペディアの利用者による)“人間の物語”の創造に参加する権利を奪うことはできない、と信じている」