私たちが食べ物を食べると、小腸から栄養が吸収されて、血糖値が上がります。血糖値上昇もインスリン分泌の作用を持ちます。同時に、胃腸に糖分や脂肪が通過する刺激がGLP-1を介してインスリン分泌を促します。
GLP-1には、食欲低下作用があることも知られていて、GLP-1の分泌を高めることは摂取エネルギーを減らすことにもつながると予想されています。つまり、DHAやEPAといった青魚に含まれる脂肪酸の多い食物を食べると、血糖値が正常化しやすくなり、食欲が抑制され余分なカロリーをとらないで済むというわけです。
あり余るカロリーの食事を食べている人が、さらにサバ缶を食べればさらなるカロリーオーバーになってしまいます。サバ缶を食べる代わりに、カロリーの高いものを控えること。筋肉に移行した糖分を運動によって消費すること。そうすることで、オメガ3によるGLP-1の増加作用をうまく利用することができます。魚の缶詰は、保存が効く良質なタンパク質のコンテナです。上手に利用しましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)