6月12~19日には平日の数時間、オープンデッキの喫煙スペースが一時的に閉鎖された。この期間中に行われた職員の健康診断で検診車にまで煙が漂う可能性があったためで、福利厚生室も「喫煙の放置はモラル上、問題がある」として閉鎖に踏み切った。嫌煙派職員からは「ヤニ臭くない職場の実現に向け、ようやく一歩踏み出した」と歓迎する声が上がった。
それでも、福利厚生室は愛煙派への配慮も忘れない。「全面禁煙の時期はまだ決めていない」と、曖昧な態度に終始しているのだ。だから、模範を示すべき厚労省幹部が臆面もなく紫煙をくゆらせる。
さらに「喫煙のリズムが崩れると、仕事に支障が出る」と全面禁煙に嫌悪感を抱く職員も一向に減らない。それなら、公共空間の全面禁煙方針を明記した通達を取り消せば矛盾もなくなるのだが、意地があるのか3年半も知らんぷりをしている。(比護義則/SANKEI EXPRESS)