【青信号で今週も】
私たちは食事をして、その栄養素を体に作り替えていきます。一方、古い体の組織は取り壊されて取り除かれていきます。体内の物質は常に入れ替わっていますが、体そのものは明日もあさっても、今日のように存在し続けます。このように新陳代謝により中身が入れ替わって変化しても、バランスがとれているために存在し続けることができる状態を動的平衡と呼びます。
肥満は、「脂肪が多い状態を維持する動的平衡を努力して」継続していると言い換えることもできます。体の物質は常に入れ替わっているのですから、その仕組みを医学的に正しく理解して、その仕組みを上手に利用すれば無理なくやせることができると私は考えています。
体の動的平衡は、覚醒と睡眠のリズムに支えられています。この生体周期をサーカディアンリズムと呼びます。たとえば、朝起きると脳のメラトニンの分泌が減り、覚醒度が上がり、脂肪が燃やされ体温が上昇してきます。次第に学習能力が高まり、お昼すぎに運動能力が高まります。夜は体温が下がっていきます。メラトニンの再分泌が始まり、人はまた眠りにつきます。