トヨタ自動車は10月11日付で、高速道路でドライバーが運転操作をしなくても走行する「自動運転車」を2015年にも実用化すると発表した。人為ミスによる事故の防止が期待できる自動運転車は「究極の安全技術」ともいわれる。ドライバーの負担軽減や渋滞緩和にもつながり、世界の自動車メーカーなどが開発にしのぎを削っている。
先行車と無線通信
実用化する自動運転技術は、衛星利用測位システム(GPS)と車に取り付けたセンサーを組み合わせ、高速道路の白線に沿って自動的にハンドルを操作して走行する。カーブで速度が出すぎていると、自動でブレーキをかけ減速する。
先行車と無線通信をしながら、追従走行できるシステムも搭載。瞬時に先行車の加速や減速に反応し、車間距離の調整やブレーキ操作を行う。無駄にブレーキをかける回数が減り、渋滞緩和の効果も見込める。