FRB現幹部の中では金融緩和に最も積極的とされるが、FRB理事を務めた1996年、インフレ懸念が高まっているとして当時のグリーンスパン議長に利上げを迫った逸話もある。議長就任後は、FRBの二大目標である物価安定と雇用拡大を「極めて忠実に」追い求めるだろうというのが元同僚の見方だ。
ニューヨーク州出身。夫はノーベル経済学賞を受賞した経済学者のジョージ・アカロフ氏。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪日銀「信頼関係構築に弾み」≫
FRBのバーナンキ議長の後任に日本の金融関係者にもなじみの深いイエレン副議長が指名されたことに対し、日銀や政府内には「信頼関係の構築に弾みがつく」と好意的な見方が多い。
日銀の中曽宏副総裁はイエレン氏が2004~10年にサンフランシスコ連銀総裁を務めていた時代からの“旧知の仲”だ。海外の中央銀行から「円安誘導」との批判を生みかねない日銀の大規模な金融緩和に理解を得るには、「歓迎すべき相手」(日銀幹部)との声も上がる。
ただ、米国の量的金融緩和の縮小が市場に混乱を引き起こせば、日銀が苦心して引き下げてきた日本国債の長期金利が上昇に転じてしまう可能性があり、中曽氏は「金融政策がどうなるかがポイントだ」として行方に注目している。(SANKEI EXPRESS)