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【取材最前線】意気込みが違ったバレンティン (1/2ページ)

2013.10.12 11:30

一回、ついに歴史を動かす56号本塁打を放ち、花束を受け取るヤクルトのウラディミール・バレンティン=9月15日、東京都新宿区・神宮球場(古厩正樹撮影)

一回、ついに歴史を動かす56号本塁打を放ち、花束を受け取るヤクルトのウラディミール・バレンティン=9月15日、東京都新宿区・神宮球場(古厩正樹撮影)【拡大】

 プロ野球で「聖域」とも呼ばれた大記録が破られるかもしれない-。初めてそう思ったのは、ヤクルトのバレンティンが今季44号本塁打を放った8月21日の巨人戦だった。チーム106試合目の時点でこれまでの球団記録に到達。残り試合から換算して、驚異的な量産ペースを伝える原稿に、「シーズン61本ペース」と記した。

 実際にそのペースは最後まで衰えず、1964年に元巨人の王貞治氏が樹立し、元近鉄のローズや元西武のカブレラが超えられなかったシーズン55本塁打のプロ野球記録を更新。前人未到の60本塁打にまで記録を伸ばした。周囲の期待が高まり、重圧で1週間以上本塁打から遠ざかる時期もあったが、見事にはねのけてみせた。

 今年のバレンティンは何より意気込みが違った。要因の1つが開幕前に行われた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だ。出身のカリブ海キュラソー島が属するオランダ代表として大会に出場。欧州勢初のベスト4入りに大きく貢献した。小川監督もWBC前に行われた春季キャンプを振り返り、「今年は一生懸命やった。走ることとか嫌なこともやっていた」と強調していた。実際、WBCでの取材でも、大会にかける強い気持ちが誰よりも伝わってきた。

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