そんな彼はロシア北部の港湾都市ムルマンスクの裁判所で「海賊行為」の容疑を否認。「私は40年間、船による環境保護活動に従事しているが、暴力を使ったり、自分の利益のための抗議活動は一度たりとも行っていない。起訴される理由はない」と弁明。「できる限り最も強い方法で、この訴訟を拒否する」と訴えたが、認められなかった。
国営ロシア通信(RIA)は、ウィルコックス容疑者が今回の決定に大変落胆しており、「すべてが終わったら、ニューヨークで新たな暮らしを始めたい」と心境を吐露(とろ)したと伝えた。妻のマギーさんは「夫は海賊ではない。ヒーローだ。(ムルマンスクの刑務所にいる)夫ら30人を(釈放し)帰宅させるよう、ロシア当局の常識と良心に訴える」との声明を出した。
国際摩擦、気にしない
グリーンピース側は油田開発が北極海の自然環境の悪化につながるとして9月18日、抗議活動を展開。プーチン大統領は「彼らは海賊ではないが、ロシアの法律を破った」としてこの日、現場に武装部隊を送り込み、基地によじ登った2人を拘束。翌19日には武装部隊が抗議船に突入し、全員を監禁・拘束。抗議船も押収した。