学内の食堂に工夫を凝らす大学が増えている。質素だが安くてボリュームがあるといった昔のイメージを一新。有名ホテルの本格的な味を手軽に楽しめたり、健康に配慮した定食で栄養管理を学べたりと幅広い。一般の人々にも評判で、大学のブランドイメージの向上につながっている。
交流のシンボル
静かなBGMが流れる地上8階のレストラン。全面ガラス張りの窓からは東京スカイツリーが望める。東京都豊島区の大正大のキャンパスに今春オープンした「カフェ&ダイニング 鴨台食堂」は、プリンスホテルが運営を受託している。
洋食を中心とした1000円前後のランチやスイーツのほか、夜は高級ワインや本格的なコース料理を楽しめる。土日は家族向けのバイキングが盛況。もちろん学生限定の割安なランチも人気だ。ホテルの一流コックが腕を振るう本格的な洋食が手ごろな価格で堪能できるとあって、利用客の6割は大学関係者以外という。