「良識」示した上院
10月16日午後10時(日本時間17日午前11時)過ぎ、連邦議会議事堂の下院本会議場。賛成285、反対144で債務引き上げ法が可決されると一瞬、ざわめきが起こった。デフォルトに陥る日付変更線まで2時間足らず。きわどいタイミングでデフォルトの回避が確定した瞬間だった。
これに先立つ午後8時過ぎ、上院は賛成81、反対18で可決していた。
この日は前日に引き続き、民主党ハリー・リード(73)、共和党ミッチ・マコネル(71)の両上院院内総務による午前の最終調整で幕を開ける。世界の憂慮の視線が注がれる中、リード氏は正午過ぎ、上院本会議場で「合意に達した」と明らかにした。オバマ大統領と下院共和党の協議が行き詰まり、与野党の上院指導部が乗り出してから5日目。だがリード、マコネル両氏に笑顔は見られない。
合意の内容では、オバマ氏がメンツに懸け死守しようとする医療保険改革は“無傷”。これでは、調整能力を失っているジョン・ベイナー下院議長(63)をトップとし、保守強硬派を抱える下院共和党が受け入れない恐れがあったのだ。