言わずと知れた、日本を代表する実力派俳優だ。映画、ドラマでの活躍はもちろん、大企業のイメージキャラクターとしてもゆるぎない人気を誇る佐藤浩市(52)の顔を見かけない日はないといってもいいだろう。しかし、その対価として得られるお金には、あまり執着がないというのが正直なところらしい。「結局、芸事をやっている人間は、お金に対してはどこか『俺は金銭がほしいから仕事をやっているわけじゃないよ』というのがある。そういう気持ちでいたいわけじゃないですか。現実的には僕にも生活があるわけだけれども、経済観念については役者ではない仕事をされている方より欠落しているかもしれませんね」
そんな佐藤が、新作サスペンス「人類資金」(阪本順治監督)で世界を股にかけて暗躍する希代の詐欺師にふんし、生き馬の目を抜くようなマネー戦争の中に飛び込んだ。本作は、2005年「亡国のイージス」でも阪本監督とコンビを組んだ作家の福井晴敏(44)の小説をベースに、2人が共同で脚本も執筆した。