Q 金融機関側の対応はどうですか
A 検査に協力することがほとんどですが、問題のある資料を故意に隠すなど悪質な事例もまれにあります。これは「検査忌避」と呼ばれ、刑事告発の対象となります。有罪になれば、個人には1年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人には2億円以下の罰金が科されます。
Q 過去に告発を受けた事例は
A 旧UFJ銀行(現三菱東京UFJ銀行)は、検査前に融資先に関する段ボール100箱以上もの資料を別の部屋に移して隠していました。組織的な検査忌避だとして、2004年10月に告発されて元副頭取らが逮捕され、有罪判決を受けました。10年9月に経営破綻した日本振興銀行も告発を受けました。
≪みずほ暴力団融資 ずさん調査で報告≫
みずほ銀行が暴力団関係者への融資を放置していた問題で、みずほ銀行が事態を把握した2010年12月に法令順守担当役員だった上野徹郎副頭取(当時)に事情を聴かないまま、「情報は担当役員止まりだった」と断定していたことが10月17日、分かった。