実際は当時の西堀利(にしぼり・さとる)頭取も把握しており、ずさんな調査を基に金融庁に事実と異なる報告をした実態が浮き彫りになった。
上野氏は共同通信の取材に応じ、金融庁への報告前には「全く何も聞かれていない」と述べた。上野氏は問題の融資が銀行にとって「重要なテーマの一つだった」と明言、「11年2月、法令順守に関する会議などに報告した」と説明し、西堀氏も知っていたはずだとの認識を明らかにした。上野氏は翌3月末に退任した。
上野氏は退任後に初めてみずほ銀行から事情を聴かれた今月(10月)7日、西堀氏に問題を報告していたと証言したという。
みずほ銀行は、金融庁が12年12月から13年3月まで実施した検査で指摘するまで、2年以上にわたって抜本的な対応を取らなかった。検査後、金融庁に融資の情報が担当役員で止まっていたと報告した。