国営中央テレビは10月14日から3日連続でドキュメンタリー「習仲勲」が放映され、16日には国民の人気が高い温家宝前首相(71)が登場。温氏は仲勲氏の下で働いたときのことを振り返り、「仲勲同志の一生は平たんではなかったが、物事を正直に話し、公正でおおらかだった」と称賛した。
太子党メンバー集結
また、中国共産党元高級幹部の子弟で構成される太子党のメンバーたちの動きも活発だ。太子党は、重要メンバーだった薄煕来・元重慶市党委書記(64)が失脚した事を受け、一時、鳴りを潜めていたが、仲勲氏生誕100周年を記念して15日に北京で開かれた座談会には近平氏はもとより毛沢東元主席の娘・李敏氏ら主だったメンバーが勢ぞろい。さらに18日には「毛沢東主席生誕120年記念」と称して総決起大会ともいえる集会を開き、集まった約300人のメンバーは「みんなで力を合わせて習総書記を支えよう」などと連呼し、熱烈な拍手がわき起こったという。