昨年から世界選手権の開催種目に取り入れられたチームタイムトライアルを皮切りに、個人タイムトライアルやロードレース、それぞれに男女、年齢カテゴリー別に8日間の日程で大会は開催された。大会のクライマックスであり、もっともファンが注目する23歳以上の男子ロードレースでは、ルッカをスタートし、フィレンツェ郊外の周回コースを10周回する272キロメートルのコースが設定された。
世界選手権が始まった当初はトスカーナ地方は気持ちよく晴れ渡り真っ青な空に覆われていたが、しだいに天気は下り坂となり、最終日の男子ロードレースは、雷雨の中でスタートを迎えることとなった。
≪難コース攻略「夢が叶ったんだ!」≫
ルッカからフィレンツェまでの約100キロメートルは2カ所の登坂区間があるものの基本的に平坦(へいたん)な道だ。しかし、フィレンツェの街を見下ろす街の北側に作られた周回コースは、登坂区間が4キロメートル続く「フィエーゾレ」と、最大勾配が16%という壁のような「サルヴィアーティ」。2カ所の厳しい登坂区間が組み込まれた難コースだった。雨による落車や低体温症なども相次ぎ、男子エリートのレースはたちまちサバイバルレースの様相を呈した。