序盤からレースをリードしたのは、自国開催となったイタリア勢。しかし、終盤にかけて、エースのヴィンチェンツォ・ニーバリが落車し、歯車がかみ合わなくなってしまう。最終周回では次々にアタックがかかり、最後の登坂区間を終えると、ニーバリ、ルイ・コスタ(ポルトガル)、アレハンドロ・バルベルデとホアキン・ロドリゲス(スペイン)の4名の有力選手が先頭に残った。
2選手を先頭に送り込んだスペインが有利な展開だったが、最終的にゴールラインを真っ先に越えたのは、ポルトガルのルイ・コスタ。イタリアとスペイン、2つの強豪国が互いに意識しあうなかで、絶妙なタイミングを見極めて、ポルトガル人で初めてとなる世界チャンピオンに輝いた。
「今日は夢が叶ったんだ! まだ何が起こったか信じられないよ」と涙を見せながらアルカンシェルジャージに袖を通したコスタ。激しく降り続いていた雨も、7時間を超えるレースが終わる頃にはやみ、ゴールラインには薄陽が差し込んで、新しいチャンピオンの誕生を祝福した。