広大なサファリで1頭ずつサイの居場所を特定して捕獲し、約5センチのチップを埋め込んでいく。WWFの東南アフリカ地域の広報担当者、ロバート・マゴリ氏は米CNNテレビに「全頭へのチップの取り付けには約4カ月かかる。多くの労力、費用がかかる作業だ」と説明した。
サイの密猟は、軍用ヘリや夜間用の特殊兵器などを使って大規模に行われており、国際的な密猟・密売組織の存在が指摘されている。KWSは声明で「押収された角のチップから密猟事件を特定できるようになれば、裁判での決定的証拠になる」と説明。チップを埋め込んだサイのDNAデータと照合し密猟現場を特定することで密猟組織の追跡や密売ルートの解明につながると期待している。
「がん治った」で急騰
アフリカではサイの密猟が危機的な水準にある。NGOの国際自然保護連合(IUCN)によると、2012年に犠牲となったサイは、前年から43%増え、この20年間で最悪の745頭に上った。さらに、ロイター通信によると、南アフリカでは今年初めから9月末までだけで704頭が殺され、過去最悪だった昨年の668頭をすでに上回った。