三菱重工はトルコのほか、ヨルダンなどの原発建設に入札。日立は昨年11月に英国の原子力発電事業会社を買収した。原発建設や保守などを請け負う狙いだ。英国は先進国でも原発建設に前向きで、東芝も事業会社の買収を検討する。
国内原発の稼働停止を受け、2013年9月中間決算でも、保守作業の減少などで日立製作所や東芝は原発関連事業が営業減益になった。それだけに各社の海外案件獲得への期待は強く、東芝の久保誠副社長は「政府と一体となって進めていきたい」と、政府の積極関与を歓迎する。
政府の支援不可欠
ただ、原発輸出に力を入れるのはロシアや中国も同様だ。コスト競争力に加え、関連インフラの整備なども含めた政府の強力な支援で営業展開。三菱重工幹部は「信頼性や安全性は自信があるが、ロシア企業などは国と一体となっているのが脅威」と打ち明ける。
ロシア国営企業のロスアトムは日本勢に先行してトルコ初の原発を受注、ヨルダンや欧州でも日本勢と競合しており、中国メーカーも攻勢をかける。