「『DEMODE BISHOP』は、約30年にわたって培ってきた際コーポレーションのインテリアに関するノウハウの集大成です」と胸を張るのは、家具事業部のクリエーティブディレクター、古島理久さん。入社以来十数年、家具事業に関わり、今回の新店舗では企画から製作、搬入までを行った。「これまでアンティークの買い付けや販売、家具デザインなどを手がけていくなか、卸元とのコネクションや修繕技術、品質を見極める目利き力などが積み重ねられてきました」
その経験の集大成で、今回の新店舗の目玉となるのは、古材を使ったリプロダクト(復刻家具)。100年以上前の家具の図面と原型を基に、オリジナルを忠実に再現した。どの家具を再現するかの決め手となったのは、「いかに復刻が難しいか、他の誰もやらないか」。「際コーポレーションでしかできないものを」をテーマに掲げ、徹底的にこだわった。
例えば、約100年前のものを再現したコート掛け。かつて使われていた部品を作れる機械は、現在ではほとんどない。そのため、その機械が残っているところを探して、中国の奥地までたどりついたという。