「メジャーだからという意識はなく、自分が聴いても納得できる曲を作ることにまず必死でした。“素直に”とか、“ちょっとポップに”というのは、その後になって考え始められた」(ハルカ)
「曲数が多いので、歌詞の世界観と合わせながら、自分の個性をガンガン出す曲とそうでない曲を振り分けましたね」(ミユキ)
「曲を作っていて、私がギターだけではどうしようもない時に、ミユキのヘンなフレーズが出てくると進むことは多いですね(笑)」(ハルカ)
迎合することを嫌い、批判や怒り、悲しみがモチベーションになった歌が多いが、その感情をシニカルに包みながらも、最後には優しく浄化させていく歌もある。気持ちを運ぶ先には“希望”という美意識さえ感じられるのだ。また、遊び心を詰めた曲「振り出しに戻る」のように曲調の幅が広がったのは大きいし、素直な心とサウンドで子供の頃の記憶をつづった珠玉の歌「長い待ち合わせ」は特筆ものである。