母が何カ月もの間入院生活を送っていた時はどんなに忙しくても一日も欠かさず病院に通いました。主治医や担当看護師さんと毎日話し、母にとって一番いい治療法について何度も話し合いました。患者や患者の家族にわかるように話ができる主治医を探す事が非常に大切な事だと思います。
生きる希望を持ってもらうために、母の好きな食べ物を持参し、たわいない事を話す病室で過ごすアペリティフの時間を何よりも大切にしました。亡くなる前日まで、1日1杯彼女の好きなサンセールの白ワインを飲みながら過ごすこの時間は続きました。
今はパートナーの101歳になる祖母の介護を家族でしています。彼女はパリ郊外で1人暮らしをしていますが、介護システムのお陰で経済的にも精神的にも過剰に負担にならず介護ができています。高齢者政策は今後最も真剣に取り組んでいかなければならない社会問題の一つであることは間違いないのですから、介護する側の負担を少なくできるシステムを構築していく事が大切だと思います。(フランス人アーティスト クレモンティーヌ/SANKEI EXPRESS)