世界的水準に
若田さんがISSで日本人初の船長に就任することは、日本の宇宙開発が人材面でも世界的な水準に達したことを意味する。日本人が宇宙に行くようになって約20年。飛行士の頂点に立つ船長の輩出は歴史的な一歩となる。
日本人飛行士は1992年、毛利衛さん(65)が米スペースシャトルに初搭乗。当初は実験だけを行う補助的な立場だったが、96年の若田さん以降は宇宙船の操縦や運用に関わる本格的な任務を担当するようになり、長期滞在も既に4人が経験した。
ISSの船長は米露の飛行士が交代で務めてきたが、欧州、カナダに続き日本も米国枠の割り当てにより可能になった。若田さんは傑出した能力と資質が国際的に評価されて就任が決まったが、日本の飛行士養成力の高さを示したともいえる。
問われる手腕
日本の技術的な貢献も大きい。2009年に完成した「きぼう」はISS最大の実験棟で、不具合の少なさや安定した運用で高く評価されている。
物資補給機「こうのとり」も4機が成功するなど、日本はISSの運用に不可欠な存在となっており、その信頼と実績が船長誕生につながった。