ただ、ISSは期待されたほどの実験成果は出ておらず、米国は有人宇宙開発の軸足を火星へ移した。ISSに総額約8000億円の関連予算を投じてきた日本政府も、今年度から費用対効果を厳しく問う姿勢を打ち出している。
若田さんは「私に与えられたことをきちんと実行していくことが、第2、第3の日本人コマンダー(船長)につながる」と話す。
逆風の中、宇宙活動の意義を現場からいかにアピールできるか。ここでも船長の手腕が問われる。(SANKEI EXPRESS)
■国際宇宙ステーション(ISS)船長 実験や船外活動などの計画を調整する現場責任者。コマンダー(指揮官)と呼ばれ、滞在飛行士6人のうち1人が任命される。全員の作業状況や健康状態を把握し、地上管制局とスケジュールなどの打ち合わせを行う。緊急時には船内の安全確保を指揮する。米露以外では2009年のベルギー人、13年3月のカナダ人に続き若田光一さんが3人目。