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ハロウィーンで巡る「110番の家」 (1/2ページ)

2013.11.11 16:00

 仮装した子供たちが家々を訪ねてお菓子をもらう10月31日の欧米の祭り「ハロウィーン」を、高齢者の見守りや子供の防犯に生かす取り組みが広まっている。小さな魔女やお化けたちが、高齢者宅や「子ども110番の家」を巡る。遊び心で地域のつながりを深めるのが狙いだ。

 楽しみながら防犯訓練

 「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」。東京都杉並区のデイサービス施設。仮装した子供たちが合言葉を唱える。お菓子を渡した村松弥寿子さん(93)は「ハロウィーンなんて初めて。でもひ孫みたいな子供たちとふれ合えて幸せです」と顔をほころばせた。

 杉並区の一時保育施設「ひととき保育八成」が(10)19日の日中に開いたハロウィーン行事。地域交流のため2009年に始め、今年は未就学児ら約200人が保護者と共に地域の高齢者や民生委員の家など8カ所を訪ねた。両親と弟と参加した杉本日向ちゃん(4)は「お菓子をたくさんもらえた。早く食べたい」と笑う。「世代を超えて交流できた」「地域の高齢者にあいさつできるようになった」と保護者たちにも好評だ。

 ハロウィーンの機会に、危険な目に遭ったときに助けを求める「子ども110番の家」を、子供に知ってもらう試みもある。千葉県鎌ケ谷市の青年会議所は07年から、子供が110番の家を訪ねてお菓子をもらう行事を企画している。昨年は約100人の小学生が仮装して街を歩いた。

地域住民と関係築く

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