福島県楢葉(ならは)町の沖合20km、浮体式洋上風力発電所=2013年11月11日、※実用化に向けた実証試験開始【拡大】
洋上風力の発電設備は羽根や大型軸受け、発電機など部品点数が約2万点もあり、産業の裾野が広い。佐藤知事は「県内の中小企業が非常に優れているので、さまざまな部品でお手伝いできる」とし、関連産業の集積や雇用創出につなげたい考えだ。
再生エネの「主役」
洋上風力は陸上よりも建設コストがかかるが、安定して強い風が吹くため発電効率は高い。領海と排他的経済水域(EEZ)などを合わせた海域が世界6位の海洋国家・日本にとっては、再生可能エネルギーの“主役”と位置づけられている。
先行する欧州で主流となっている海底から建設する「着床式」に適した遠浅が少ないという弱点を解消できる浮体式の実用化が普及のカギとなる。政府は、成長戦略の中で浮体式の実用化を掲げており、福島沖に先駆けて、長崎県の五島列島沖でも実証試験を行っている。
今回の試験は、福島の復興を象徴するプロジェクトともなるだけに、関係者は大きな期待を寄せている。(SANKEI EXPRESS)