政界引退後初めて応じた記者会見で、原発ゼロを強調する小泉純一郎元首相=11月12日午後、東京都千代田区内幸町(小野淳一撮影)【拡大】
自民は対応苦慮
小泉氏が原発ゼロを講演や会見で主張するのは10月以降、この日で3回目。世論喚起を狙った事実上の政治活動は過激になるばかりで、自民党内には「郵政民営化を断行したときのように国民を味方につけるのがうまい」(閣僚経験者)と危機感が広がる。
小泉氏の主張に腹を立てている主戦論者の一人が、小泉内閣で官房長官を務めた細田博之幹事長代行(69)だ。原発推進派の細田氏は今後、会長を務める党の電力安定供給推進議連で、小泉氏に対する反論をとりまとめる構えだ。
しかし、党三役は対応に及び腰だ。高市早苗(たかいち・さなえ)政調会長(52)は「反論はメディアにネタを提供するだけだ」と静観の構え。発言内容を精査するよう指示していた石破(いしば)茂幹事長(56)は12日、「原発依存度を下げていくという自民党の方向性と変わらない」と小泉氏の発言に賛意を示してみせた。(SANKEI EXPRESS)