ベルギー・首都ブリュッセル【拡大】
攻めのバリエーションも増え、相手守備陣の背後を狙う岡崎や柿谷を生かす意図を持ったプレーが増えた。ベルギー戦で柿谷の好パスから得点した岡崎は「前に行くときは行くというのを出せた」と胸を張った。
試合運びは課題
選手層の底上げでも成果は大きかった。特に2試合連続で先発を任された山口螢(ほたる)の台頭は、負担の減った遠藤の好パフォーマンスにも直結した。
一方で試合運びのつたなさには依然課題も。ザッケローニ監督が「毎試合のようにプレゼントする」と首をかしげたように、2試合ともミスが絡んで前半早々に失点。先制を許したのは5試合連続となった。
それでも試合直後、遠藤は「今の状況が自分たちのピークではないけれど、この2試合である程度手応え、道筋をつかめたと思う」と語り、長谷部も「3-1になってからの戦いは課題かもしれないが、自分たちが勝つべくして勝った試合だった」と胸を張った。
確かな自信を手にして、サムライブルーは勝負のW杯イヤーを迎える。(SANKEI EXPRESS)