中国・江蘇省南京市(省都)【拡大】
バッハ氏の“大盤振る舞い”は言葉だけではなかった。習氏に五輪オーダー、しかも金賞を授けたのだ。
五輪オーダーは、スポーツや五輪運動の発展に貢献した人にIOCが授与するもので、金賞、銀賞、銅賞(1984年以降は授与中断)の3段階にランクが分けられている。
日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本人では過去、75年に東龍太郎(あずま・りょうたろう)JOC名誉会長(1893~1983年)が銀賞を贈られたのを最初に、53人(89年以降はJOCが推薦あるいは承認した受賞者)が受賞している。しかし、金賞を授かったのは、元JOC会長の堤義明氏(79)と、98年長野五輪組織委員会会長の斎藤英四郎氏(1911~2002年)のたった2人しかいない。
北京五輪の「総責任者」
2008年、国家副主席だった習氏は、北京五輪の「総責任者」として大会運営に関与した。ただ、北京五輪では、その年の3月に起きたチベット騒乱の鎮圧に絡み、世界各地で聖火リレーに対する抗議活動や妨害行動が相次いだ。中国国内では排外的な「愛国心」が盛り上がった。