日本を含めた他地域の代表が見劣りすることは否めないが、欧州のトップリーグでプレーするスター選手は珍しくなく、欧州、南米勢との実力差は年々縮まってきている。W杯を盛り上げるスパイスとなるダークホース、新興国による番狂わせにも期待は高まる。
今後への試金石
世界の覇を競う列強や各地域を引っ張る強豪がずらりと顔をそろえたW杯は、日本の現在地を知る格好の舞台になる。結果がすべてではなく、日本の強みと弱みを身をもって感じることは、今後の方向性を探るための試金石になる。
10月の欧州遠征で味わった屈辱は記憶に新しい。W杯出場という目標を失って士気の上がらないセルビアとベラルーシに連敗。アジア王者でも欧州予選の敗者に一蹴された現実に、世界との絶望的な差を痛感させられた。日本のFIFAランクはアジア最高の44位。とはいえ、W杯出場国では下から5番目。日本にはW杯の結果に一喜一憂するだけではなく、世界との真剣勝負を未来へつなげる長期的な視点も求められそうだ。