電力システム改革の流れ=2013年11月13日現在【拡大】
さらに、ドイツでは、自由化に伴って導入した太陽光など再生可能エネルギーの「固定価格買い取り制度(FIT)」によるマイナス面も顕著だ。高い買い取り価格のコストを「賦課金」の形で消費者に転嫁したことから、電気料金が急騰。産業界や一般家庭からは悲鳴が上がっており、日本のFITもドイツを見習うだけでは失敗してしまう。
また、米カリフォルニア州では、電力会社の送電網更新投資が抑制され、大停電が発生した。
現時点でメリットが明確でないにもかかわらず、なぜ、日本は発送電分離に突き進むのか。
「電力業界に対する経産省の長年にわたる恨み辛みからくる意趣返しだ」
ある経産省OBは、発送電分離の背景をこう解説する。原発事故をきっかけに、これまで意のままにならなかった強大な電力会社を分割し、弱体化させようというのだ。
真偽のほどは闇の中だが、事実であれば本末転倒だろう。本当に消費者のための電力システム改革なのか、しっかり検証していきたい。(藤原章裕/SANKEI EXPRESS)