日本のチームは現在、インドネシアを始めとするアジアのレースを注目している。自転車競技の本場は今も昔もヨーロッパであり、本場でレース活動をする日本人選手も多い。国際自転車競技連合が定める世界選手権への出場枠はおもにヨーロッパ、アジア、アメリカなど5大陸での国別ランキングによって決められる。アジア大陸に属する日本は、昨シーズン、国別ランキングが4位だったために、3位までに与えられる出場枠を獲得できなかったのだ。
世界選手権に出場することが絶対ではないが、いま改めてアジアのレースが注目されていることは間違いない。とくに東南アジアでは、経済の急成長などを追い風にしてレース数が増えてきている。過酷な暑さや、慣れない食事など課題は多いが、アジアから世界を目指して、日本人選手は観客たちの大声援を受けて必死に戦っている。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子/SANKEI EXPRESS)
■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。