【和のスタイル】
水墨画は特別に習わないと描けないものではなく、どなたでもすぐに描けます。なぜなら習字と一緒だからです。一番分かりやすい例で、梅の枝。漢字のとめ、はね、はらい、が書ければ見事な枝ぶりを描く事ができます。梅の花は、ひらがなの「の」を書くように丸を5つ描き、真ん中に点をいくつか書けばできあがりです。
さて、そろそろ年賀状の準備をしておくと安心ですね。12月に入ってからと思っているうちに、毎年あっというまに年末になってしまいます。ここ数年、私の年賀状は水墨画の干支(えと)です。来年は午年ですので馬を描く予定。馬は得意です。イラストレーターとして駆け出しの頃、ギャンブル雑誌の競馬ページで毎月たくさんの馬を描きました。
当時は、今ほどインターネットが普及していませんでしたので、馬の資料を集めてファイルし、いつしか見なくても描けるようになりました。馬の絵をじーっと見ていると、だんだん日本語に見えてきましたので、馬の輪郭を全て文字にしてみました。絵が苦手な方も、ぜひ今回のイラストを参考にしてみてください。
気分が乗ってきましたら、子供の頃に使っていた習字セットを出して、墨をすり画仙紙のハガキに描いてみましょう。