「聖地の連続性示す」
ルンビニでは1896年に、古代インドのアショカ王が紀元前249年に釈迦の生誕地を訪れたことを記した石柱が発見されており、1997年に生誕地と認められ世界遺産に登録された。
研究チームは、アショカ王が建立したとされる「マヤ・デビ寺院」の敷地の地下で、木製の柱が立っていたことを示す穴など木造建築物の遺構を発見。穴から採取した木炭や砂を複数の年代測定法で分析したところ、いずれも紀元前550年前後のものと判明した。
木造建築物の大きさや形状は、れんが造りのマヤ・デビ寺院とほぼ同じだったことから、木造建築物の上に後年、それを模した寺院が建てられたと推測。コニンガム教授は「仏教の聖地としての連続性を示している」と説明する。
さらに、中心部からは石化した巨大な木の根の断片も発見された。その場所は屋根のない広場になっており、その形状はマヤ・デビ寺院にも継承されている。ここに木が生えていたとみられており、「ブッダの母マーヤが沙羅双樹の木に右手を伸ばしたところ、右脇からブッダが生まれた」という伝説とも一致する。