具体的には、アイは08年5月の四川大地震で死亡した児童約5000人について、独自に正確な死者数や原因の把握に努め、当局と衝突。09年8月には警官から暴行を受け、脳外科手術を余儀なくされ、警官を提訴。11年4月には当局に拘束され、約3カ月間も行方不明となった…。
クレイマンが一番の見どころに挙げたのは「釈放後のアイの言動」だ。かつてあれほど冗舌だったアイが一転、頬かぶりを決め込み、塀の向こうで何があったのかを語ろうとしないのだ。身辺の安全に関する取引やデリケートな事情があるにせよ、「彼の態度は『当局はここまでやるんだよ』という感じ方を表現したものでしょう」。クレイマンはアイの変化をこう読み取った。現在、アイとは携帯電話ですぐにでも話せる状態が保たれているそうだが、海外渡航は禁じられてしまった。