月面で着陸機から降ろされ、遠隔操作などで約3カ月かけて調査活動を行う。ロボットアームによる掘削で地下100メートルまでの地層を調べることができる能力を備えており、ウランやチタンなどの鉱物資源の探査を重要な任務としている。
月に大量に存在するとされ、未来の核融合発電の燃料として期待される「ヘリウム3」も含めた資源の獲得を視野に入れているのは明白だ。今後の月探査計画では、岩石や土壌のサンプルを地球に持ち帰ることも計画しているという。
今回の探査を担当する中国の科学者は、英BBC放送に対し、「月は鉱物やエネルギーの素晴らしい源泉になるだろう。レアアース(希土類元素)やチタン、ウランといった地球では希少な資源に満ちており、資源を好きなだけ使うことができるようになる」と語り、資源獲得への意欲をあらわにした。
軍事利用根強い懸念
中国は宇宙開発を加速させており、2020年ごろに独自の宇宙ステーションを建設し、25年ごろまでに有人月面着陸を成功させることを目指している。中国当局は、北京で9月に開かれた国際宇宙会議の開幕式で、李源潮国家副主席が「宇宙技術を戦争に用いれば災いになる」と述べるなど、平和利用を強調している。ただ、いずれの計画も軍が主導しており、軍事利用への懸念は根強い。