韓国政府は発表に先立ち、日米中など関係国に拡大案について説明を行ったとしており、報道官は「過度な措置ではないという点で共感を得た」と指摘。一方的に防空圏設定を宣言した中国とは異なるとも述べた。
これに呼応するように、米国務省のジェン・サキ報道官は8日、韓国の防空識別圏拡大について談話を出し、「米韓は事前に協議を行った。韓国が国際空域の規範を尊重することは民間機への混乱や脅威を避けることになる」として理解を表明した。
日本の政府関係者も8日、「韓国とはこの問題でやりとりはしている。民間機の飛行計画を出せという中国とは根本的に違う」と述べ、今後の情勢を注視する考えを示した。
難局打開の覚悟を
韓国が防空識別圏拡大に踏み切った最大の理由は、中国と争う離於島の管轄権確保への布石とするためだが、日本にとっては新たに厄介な問題が浮上し、問題が複雑化したといえる。また、地域の「仲裁役」となることを避ける米国の消極的対応も浮き彫りになった。