スウェーデンの巨匠、イングマール・ベルイマン監督(1918~2007年)と、彼が紡いだ10作品でヒロインを演じたのが縁で公私ともにパートナーとなったノルウェーの名女優、リヴ・ウルマン(74)の50年にわたる愛と友情の軌跡をたどるドキュメンタリー「リヴ&イングマール ある愛の風景」。2人が暮らしたスウェーデン・フォール島の自宅で行われたウルマンのインタビューに加え、映画作品や、撮影の合間に撮られた2人のスナップ写真がたっぷりと挿入されている。
ウルマンが当時46歳のベルイマン監督と恋に落ちたのは25歳のときだった。2人にはともに配偶者がいたが、同棲を始める。ベルイマン監督はウルマンに妄信的ともいえるほどの愛情を求め、2人だけの静かな生活を望んだが、ウルマンは束縛された生活に息苦しさを感じ始める…。