この曲をシングルとして出したことが意思表明となり、これまでのたがが一気に外れて感情をむき出しにしたアルバムが完成した。
心に飛び込んでくる曲
「震災が人間にした、あのエネルギーの振り切り方がとんでもなくて、その後に日本に住む人たちに何かを投げ掛けようとした時、今まで『50言ってやっと5が伝わるかな』というくらいだったけど、『さらに100、1000言わなきゃ』と思うようになった」(野田)
次々と曲が生まれ、純度の高いまますぐにメンバーに渡された。「歌詞が全部最初からあったので、(どう弾くか考えるのに)たどり着くのが早かった」(桑原)、「常に2、3曲くらい手を付けていた状態が続き、アイデアも次々と浮かんで、みんな楽しんでやれている感じがあった」(山口)、「全員が(PCソフトの)プロツールスを使うことでシミュレーションしやすくなって、全体のアレンジを考えやすくなった」(武田)と話すように、歌詞の世界観に演奏が丁寧にも衝動的にも絡み合い、充実した音楽が心身に飛び込んでくる。